結婚式を挙げる割合は約5割?ナシ婚急増の真相と費用相場のリアル
婚姻届を役所に提出するだけで新生活をスタートさせる夫婦が一般的になる中、「そもそも結婚式を挙げる割合はどれくらいなのか」と疑問を抱く人が増えています。かつて当たり前とされた大勢のゲストを招く披露宴から、家族中心のコンパクトな食事会、さらには写真撮影のみで完結するスタイルまで、結婚のお披露目の形は劇的な転換期を迎えました。
物価高や可処分所得の伸び悩みが叫ばれる中、儀式への出費をシビアに見極める層が増える一方で、「挙式は一生に一度の価値ある体験」と捉える層も根強く存在します。大手ブライダル総研の調査や最新の現場取材をもとに、結婚式実施率のリアルな現在地と、挙式を選ばない「ナシ婚」の深層心理を紐解いていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:最新の結婚式実施率は約5〜6割で推移。特に20代では「式を挙げない」と回答した層が26.0%に達し、若年層の挙式離れが加速している。
- 要点2:結婚式招待人数の平均は40〜50人規模へ縮小。総額費用は300万円台前半が中心で、ご祝儀を差し引いた自己負担額は約100万〜150万円が目安となる。
- 要点3:世間体重視から「ふたり軸」への価値観のシフトが進み、フォトウェディングや記念旅行(実施率75.2%)に資金を賢く配分するスタイルが定着している。
【2026年最新動向】結婚式を挙げる割合は約5割?実施率と「ナシ婚」急増の背景
ブライダル業界の最新指標として注目されるマイナビウエディングの「2025年 結婚・結婚式の実態調査」によると、結婚式実施率は前年同様の約6割という水準を維持しています。しかし、この数値を世代別に細かく分析すると、大きな地殻変動が起きている事実が浮き彫りになります。
特に顕著なのが20代カップルの挙動です。調査データによると、20代で「結婚式をしない」と回答した割合は26.0%に達し、前年から5.6ポイントの急増を記録しました。挙式と披露宴を両方行う層が微減傾向にある一方、披露宴を行わず「挙式のみ」にする層や、入籍に伴うセレモニーを一切行わない「入籍のみの割合」が若年層を中心に拡大しています。
また、初婚と再婚における格差も見逃せません。女性誌『CanCam』が報じた意識調査では、離婚歴のある人が再婚する際、92.1%が「セレモニー関連は何もしていない」と回答しています。「一度経験したから形式的な式は不要」「周囲にお披露目する心理的負担が大きい」という本音が背景にあり、全体の実施率を押し下げる要因となっています。
かつては「結婚したら挙式するのが社会人としてのマナー」という同調圧力が存在しましたが、2026年最新ブライダル動向においては、周囲の目を気にするのではなく「自分たちが納得できる形を選ぶ」という“ふたり軸”の価値観が完全に主流となりました。

若者が結婚式を挙げない理由|「金銭負担」の先にあるタイパ意識と心理的境界線
なぜここまで「ナシ婚の割合」が増加しているのでしょうか。アンケート調査で結婚式を挙げない理由の上位に必ず挙がるのは「金銭的な負担が大きい」「費用対効果が見合わない」という経済的理由です。しかし、現場のカップルや取材記者の目線で見ると、単なるお金の問題だけでは説明がつかない構造的な心理変化が存在します。
第一に挙げられるのが、タイパ(タイムパフォーマンス)意識の浸透です。結婚式の準備には半年から1年近い期間を要し、招待客の選定、席次表の作成、ペーパーアイテムの自作、度重なる打ち合わせなど膨大な時間と労力が削られます。仕事やプライベートの可処分時間を奪われることに対し、「準備期間のストレスに見合わない」と判断する夫婦が増えています。
第二に、昭和・平成的な演出への強い違和感です。「主賓の長い挨拶」「お色直しで拘束される時間」「両親への手紙の朗読」など、見世物のように注目を浴びるセレモニー自体に拒絶反応を示す人が少なくありません。SNSの普及により他人の評価に日常的に晒されている世代だからこそ、プライベートな慶事まで過剰に演出された空間に身を置きたくないという心理が働いています。
さらに、家族関係における「心理的バウンダリー(境界線)」の意識も影響しています。かつては親世代が主導し、親族や近隣住民を巻き込んで家同士の結びつきを誇示する側面がありました。しかし現在では、親の過度な介入を避け、自分たちの独立した生活設計を最優先にするカップルが増加しています。
【徹底比較】挙式スタイル別の費用相場と招待人数の推移
選択肢の多様化に伴い、挙式スタイル別の予算感や規模感はどのように異なるのでしょうか。ゼクシィ結婚トレンド調査などの各種統計をもとに、現在の主要な4パターンの費用感と実態を比較検証しました。
| 挙式スタイル | 招待人数・実施割合の目安 | 費用相場(自己負担額) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 一般披露宴(通常規模) | 平均45〜55人 (実施率:全体の約4割) | 総額:300万〜350万円 (自己負担:120万〜180万円) | 結婚式招待人数の平均は縮小傾向。友人中心のカジュアル化が進むが初期出費は依然として高額。 |
| 少人数結婚式・家族婚 | 10〜30人程度 (実施率:全体の約2割) | 総額:80万〜150万円 (家族婚の費用自己負担:30万〜70万円) | 親族のみでアットホームに過ごす形式。料理をグレードアップしても総額を抑えられるため人気急伸。 |
| フォトウェディング | ふたりきり〜家族同伴 (フォト婚割合:約15〜20%) | 総額:10万〜35万円 (自己負担:全額実費) | 衣装を着て写真だけ残すスタイル。ロケーション撮影需要が高く、旅先で撮影する旅行型も定着。 |
| 入籍のみ(完全ナシ婚) | ゲストなし (ナシ婚割合:約20〜25%) | 総額:0円 (指輪代・記念食事代等は別途) | 合理的判断で儀式を全カット。浮いた資金を新生活の住居費や投資、新婚旅行に集中配分する。 |
データを分析すると、結婚式の費用相場そのものはインフレの影響もあり高止まりしていますが、結婚式の自己負担額をコントロールするために招待人数を絞り込むカップルが激増しています。かつて主流だった70〜80人規模の大規模披露宴は大幅に減少し、40人前後のスモールプレミアムな挙式や、20人未満の家族婚が定着しています。

【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
実際に式を挙げたカップルと、ナシ婚を選んだカップルの満足度はどのように分かれているのでしょうか。SNSやネットコミュニティ、結婚情報サイトに寄せられた膨大な体験談を検証すると、それぞれの本音が浮かび上がってきます。
式を挙げた層が挙げる最大の価値は、マイナビの調査でも37.8%が回答した「一生に一度しか経験できないものだから」という感情的充足感です。
「準備期間中は毎週のように見積もりと睨み合い、夫とも険悪になりかけました。でも、当日に祖父母や両親の涙ぐむ笑顔を見た瞬間、かかった費用も労力もすべて吹き飛びました。自分たちのためというより、大切な人たちに直接感謝を伝える場として、やって本当によかったと感じています」(20代後半・女性・都内式場)
一方で、後悔の声として圧倒的に多いのが「金銭感覚の麻痺」と「人間関係の気疲れ」です。
「当初の見積もりは250万円だったのに、衣装や料理のランクアップ、装花や動画撮影の追加で最終請求は400万円オーバー。ご祝儀を引いても200万円以上の自己負担になり、新婚生活の貯金が一気に吹き飛びました。招待客選びでも『誰を呼んで誰を呼ばないか』で同僚と気まずくなり、正直そこまでしてやる必要はなかったかも…」(30代前半・男性・ホテル挙式)
また、ナシ婚を選択したカップルからは、「浮いた数百万円を頭金にして中古マンションを購入できた」「旅行のグレードを最高ランクにできた」という経済的合理性を歓迎する声が目立ちます。結婚の満足度を左右するのは「式を挙げたかどうか」ではなく、「自分たちの価値観と資金配分が一致していたかどうか」という点に尽きます。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「フォト婚=妥協」の嘘
ネット上の掲示板やSNSでは、「フォトウェディングを選ぶのは式を挙げるお金がない妥協」「ナシ婚は後から絶対に後悔する」といった言説が散見されます。しかし、現代の現場データを精査すると、それらが過去の固定観念に過ぎないことが分かります。
実態調査によると、結婚式を挙げない代わりに「結婚の記念旅行に行った」と答えた人は75.2%に達し、前年比で11.8ポイントも急増しています。これは「お金がないから何もしない」のではなく、「セレモニーの数時間に数百万円を使うより、ふたりで過ごす特別な体験に資金を投じたい」という前向きな予算の再配分が行われている証拠です。
さらに、フォトウェディングの現場も進化を遂げています。スタジオで直立不動のポーズを撮る旧来の撮影から、雄大な自然や歴史的建造物を舞台にしたロケーションフォト、私服とドレスを組み合わせたストーリー仕立てのフォトブック制作など、自己表現としてのクオリティが飛躍的に向上しました。「式を挙げるよりも、自分たちらしいお洒落な写真が残せて満足度が高かった」と語る利用者が多く、決して安価な代用品ではなく独立した選択肢として確立されています。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
結婚式を挙げるべきか、それともナシ婚や写真のみにするべきか。周囲の意見に流されず、後悔のない決断を下すための客観的な判断基準を提示します。
結婚式(披露宴・少人数婚)がおすすめな人
- 親族や親しい友人に直接対面で感謝を伝えたい人:手紙や食事の席を通じて、日頃言えない感謝を伝える機会として結婚式以上の舞台はありません。
- 人生の節目を明確なセレモニーとして刻みたい人:「一生に一度のドレスを着たい」「誓いの言葉を交わして気持ちを切り替えたい」という情緒的価値を重視するタイプに向いています。
- 親世代の強い希望があり、関係性を円滑に保ちたい人:親族間の付き合いを重んじる家柄の場合、少人数でも食事会を設けることでその後の親族関係の摩擦を未然に防ぐことができます。
ナシ婚・フォト婚を前向きに選ぶべき人
- 新生活の住居・家具や資産形成を最優先したい人:数十万円から数百万円の自己負担額を、マイホーム購入の頭金や新婚旅行、NISAなどの投資に回す方が幸福度が高いと確信できるカップル。
- 人前に立って注目を浴びることに強いストレスを感じる人:過剰な演出や主役扱いされることが苦手な場合、無理に式を挙げると精神的負担だけが残るリスクがあります。
- 招待客の選定や義理の関係に煩わされたくない人:職場の人間関係や疎遠な親戚との付き合いに境界線を引きたい場合、入籍のみにしてプライベートを保つ選択が極めて合理的です。
注意すべきは、「パートナーの片方が強く挙げたがっているのに、もう片方が金銭理由だけで一方的に却下する」ケースです。このパターンは後々まで不満が燻り、夫婦関係に亀裂を生むリスクを孕んでいます。もし意見が割れた場合は、招待人数を極力絞った家族婚や、旅行を兼ねたリゾートフォト婚など、中間地点を探る対話が欠かせません。
【結婚式 割合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ナシ婚を選んで、数年後に後悔することはありますか?
A1:後悔するケースの大半は、「本当はドレスを着たかったのに親や夫に言えなかった」「親に花嫁姿を見せてあげられなかった」という心残りによるものです。最初から納得してナシ婚を選んだ夫婦の後悔率は極めて低い傾向にあります。少しでも迷いがあるなら、費用を十数万円に抑えられるフォトウェディングだけでも実施しておくのが有効な予防策です。
Q2:結婚式の費用総額と、実際の自己負担額の違いはどう計算すればいいですか?
A2:自己負担額は「総額費用 - (ご祝儀総額 + 親からの援助金)」で算出します。招待客1人あたりのご祝儀相場は約3万〜3.5万円です。例えば総額320万円、ゲスト50人の式で見込めるご祝儀は約160万円となり、親からの援助がない場合の自己負担額は約160万円となります。見積もりから最終請求までに50万〜100万円ほど値上がりするのが通例のため、初期予算には余裕を持たせる必要があります。
Q3:入籍から時間が経ってから結婚式や写真を撮るのはありですか?
A3:全く問題ありません。近年は「入籍して同棲を始め、生活が落ち着いた1〜2年後に挙式する」カップルや、子どもが生まれてから一緒に挙げる「ファミリー婚」が珍しくなくなっています。タイミングに縛られず、資金と生活設計にゆとりができた時期にセレモニーを企画するのも賢い選択です。
まとめ:形式にとらわれない「ふたり軸」の門出を迎えるために
結婚式を挙げる割合が約5〜6割となり、ナシ婚やフォト婚が当たり前の選択肢となった今、ブライダルに「正解のテンプレート」は存在しません。大勢のゲストを招いて華やかに祝福を受けるのも、親族だけで温かい食事を囲むのも、ふたりきりの旅行で記念写真を残すのも、すべて等しく尊い門出の形です。
大切なのは、世間体や周囲の圧力に流されることなく、ふたりがどのような未来を描き、限られた資金と時間を何に投じるべきかを本音で話し合うことです。形式的な義務感を脱ぎ捨て、自分たちが心から納得できる「ふたり軸」の選択をすることが、後悔のない豊かな結婚生活への確かな第一歩となります。 (出典: 結婚式 割合(Yahoo!ニュース))