結婚式あげる割合は今何割?ナシ婚急増の理由と後悔しない新常識
婚姻届を提出する新婚カップルにとって、避けて通れない最初の大きな決断が「結婚式を挙げるか、挙げないか」という選択です。かつては人生の通過儀礼として当然視されていた挙式や披露宴ですが、ここ数年でセレモニーに対する意識は激変しました。「大金を払ってまで大勢を招く意味があるのか」「写真や身内だけの食事会で十分ではないか」と立ち止まり、あえて式を挙げない「ナシ婚」を選ぶカップルが確実に増えています。
ゼクシィ結婚トレンド調査や各調査機関の最新データをもとに、いま新婚カップルの中で実際に結婚式を挙げている人の正確な割合や、ナシ婚を選んだ人たちのリアルな動機、費用負担の実態、さらには「あとから後悔したのかどうか」の生々しい本音までを掘り下げます。周囲の同調圧力に流されず、納得のいく答えを出すための判断材料を整理しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2026年現在の結婚式実施率は約55〜60%で推移しており、入籍したカップルの4割以上が従来の挙式・披露宴を行わない選択をしている。
- 要点2:ナシ婚急増の主因は平均300万円超の費用負担だけでなく、20代を中心に「身内だけで祝いたい」「形式的な義理付き合いを避けたい」という価値観の構造変化にある。
- 要点3:フォトウェディング(約19%)や家族婚への移行が進む中、後悔を防ぐ鍵は「世間体ではなく、ふたり軸の合意と親への事前の根回し」にある。
【2026年最新】結婚式あげる割合は一体どのくらい?実施率の推移と現状
いま、新婚カップルのうち結婚式を挙げる割合はどの水準にあるのでしょうか。リクルートブライダル総研や各種市場調査のデータを総合すると、現在の結婚式実施率は約55%〜60%前後にとどまっています。婚姻届を出したカップル全体のうち、およそ4割強が一般的な挙式・披露宴を実施していません。
過去10年間の結婚式実施率推移を振り返ると、かつては7割近くのカップルが何らかのセレモニーを行っていました。しかし、2020年の感染症流行を機に「人が集まる大規模な宴席」が一度リセットされたことで、儀礼のあり方を見直す機運が一気に加速しました。行動制限が解除された後も数値が完全に元通りになることはなく、現在のように「約6割が実施、4割強がナシ婚・別形態」という割合で定着しています。
このデータで特に注目すべきは、初婚と再婚による圧倒的な意識差です。初婚カップルに限れば実施率は依然として6割台前半を保っていますが、CanCam.jpなどの実態調査によると、離婚歴のある方の再婚時において「何もしていない(ナシ婚)」と回答した割合は92.1%に達しています。一度結婚式を経験した層や人生経験を重ねた世代ほど、「高額な費用をかけて周囲へお披露目するセレモニー」に必然性を見出さなくなる傾向が数字にも明確に表れています。

なぜ挙げない?「ナシ婚」急増の決定的な理由と年代別の意識格差
ナシ婚を選択するカップルが増え続けている背景には、単なる金銭的理由にとどまらない複数の心理的・社会的要因が絡み合っています。リクルートの「結婚・結婚式の実態調査」によると、特に20代で「結婚式をしない」と決めた割合は26.0%と前年から5.6ポイントも急増しており、若い世代ほど式離れが顕著です。
先輩カップルの証言やアンケート調査から浮き彫りになった「結婚式を挙げない理由」のトップ3は次の通りです。
- 莫大な金銭的コストへの疑問:結婚式費用の平均は300万円を超えます。「1日のイベントに数百万円を費やすなら、新居の頭金や将来の資産形成、新婚旅行に使いたい」という現実的な配分が支持されています。
- 形式的な人間関係や気遣いへの疲弊:「会社の上司やあまり親しくない親戚を呼んで気を遣うのが苦痛」「ご祝儀3万円の負担を友人に強いるのが申し訳ない」という披露宴なし理由が多数を占めます。
- 目立つことへの強い忌避感:「自分が主役になって高砂席に座り、注目を浴びるのが気恥ずかしい」「ドレス姿を大勢に見せたいという承認欲求がない」という自己表現スタイルの変化です。
一方で、結婚式を挙げると決めた人々の理由の第1位は「一生に一度しか経験できないものだから(37.8%)」でした。「人生の区切りとして親や友人に感謝を伝えたい」と考える層と、「形式に縛られず自分たちの生活を豊かにしたい」と考える層の間で、結婚に対する意味づけが二極化しています。
【データ比較】挙式スタイル別の費用相場と最新実施率一覧
「結婚式を挙げる=ホテルや専門式場で80人を招く披露宴」という時代は終わりました。現在は従来の挙式・披露宴に加え、家族婚、フォトウェディング、入籍のみといった多様な選択肢がフラットに並んでいます。
ゼクシィ結婚トレンド調査などの最新公開データをもとに、各スタイルの実施割合と費用相場、特徴を整理した比較表を作成しました。
| 項目・挙式スタイル | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 一般挙式・披露宴 (専門式場・ホテル・ゲストハウス) | 全体実施率:約55〜60% 平均招待客数:40〜50名程度 | 費用総額:約320万〜380万円 (自己負担額:約100万〜150万円) | 親族や友人への感謝を一度に伝える場としては依然として強力。規模は縮小傾向。 |
| 少人数婚・家族婚 (両親・兄弟・親族中心) | 挙式実施者の約25〜30%が選択 平均招待客数:10〜20名 | 費用総額:約80万〜150万円 (食事会+簡易挙式) | 気遣い疲れがなく親孝行の目的も果たせるため、最もバランスの良い選択肢として急成長。 |
| フォトウェディング (スタジオ・ロケーション撮影) | 実施率:約19% (前撮り併用含むと約6割超) | 費用総額:約15万〜35万円 (衣装・アルバム代込み) | 「式は不要だが衣装姿の記念は残したい」層の受け皿。和装ロケーション撮影の人気が高い。 |
| 完全ナシ婚(入籍のみ) (記念行事一切なし) | 入籍のみ割合:約20〜25% (再婚層では9割超) | 費用:0円 (婚姻届提出・記念品代のみ) | 経済的合理性を最優先できる反面、両親への説明不足による関係性の摩擦リスクを孕む。 |
数値から見えてくるのは、「式をやるか・やらないか」のゼロイチ論ではなく、フォトウェディング(19%)や家族婚といった中間的なグラデーションへ需要がシフトしている事実です。莫大な費用をかけて見栄を張る時代から、必要な要素だけを抽出するカスタマイズの時代へと移り変わっています。

【実態検証】「ナシ婚」「フォト婚」を選んだ先輩たちの生の声と後悔の真実
ネット上のコミュニティやSNS、知恵袋などで議論が白熱するのが「結婚式をやらないと後悔するのか?」というテーマです。実際に結婚から数年が経過した先輩カップルの声を徹底的にリサーチすると、満足している点と後悔している点に明確な共通パターンが存在することが分かります。
「ナシ婚・フォト婚にして大正解だった」派のリアルな証言
「結婚式をしなかったおかげで、浮いた約300万円を新居の頭金と北欧への新婚旅行に全額回せました。半年以上かけて席次表やムービー作りに追われ、パートナーとギスギスしている周囲の友人を見ていたので、精神的な余裕を持てたのが何より良かったです」(30代前半・会社員女性)
「夫婦ともに人前に出るのが極度に苦手な性格。親族だけの食事会とスタジオでの和装フォトだけに絞りましたが、両親とゆっくり料理を味わいながら会話ができ、全員が笑顔で帰宅しました。気取った演出を無理にしなくて本当に正解でした」(20代後半・公務員男性)
「あとから少し後悔した」派が語るリアルな落とし穴
一方で、時間の経過とともに後悔の念を抱くケースも確実に存在します。その理由の多くは「自分たちの気持ち」ではなく「親や親族との関係性」に起因しています。
「自分たちは完全に納得して入籍のみにしたつもりでしたが、数年後に祖母が亡くなった際、母親から『花嫁姿をひと目見せてあげたかった』とポツリと漏らされ、胸が締め付けられました。親世代にとって子の結婚式は『子育ての卒業式』だったのだと後から気付きました」(30代中盤・専門職女性)
「入籍当時はお金を節約したくて写真も撮りませんでしたが、子どもが生まれた後に『パパとママの結婚式の写真見せて』と言われて言葉に詰まりました。せめて写真スタジオで1枚だけでもドレス姿を残しておけばよかったです」(30代後半・自営業男性)
取材データが示す結論は明快です。「セレモニー自体をやらなかったこと」への後悔は少ないものの、「親への感謝を示す場を一切作らなかったこと」や「写真という視覚的記録を残さなかったこと」に対しては、後からじわじわと後悔が芽生えやすい傾向があります。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「お金がないからナシ婚」は本当か?
インターネット上の言説では「結婚式を挙げないカップルは経済的に困窮しているからだ」という安易な決めつけが散見されます。しかし、現場の取材データを検証すると、この見方は明白な誤解であることが分かります。
現在のブライダル市場においてナシ婚やフォト婚を選ぶ層には、世帯年収1,000万円を超えるパワーカップルが多数含まれています。彼らが式を挙げないのは「お金がないから」ではなく、「提供されるサービスの内容と、投じる300万〜400万円の対価が見合っていない」と判断する高度なコスト意識によるものです。持ち込み料の不透明さや、ドレス・料理のグレードアップで数十万円単位が跳ね上がる従来の式場ビジネスモデルに対し、合理的な疑問を持つ若い世代が増加しています。
また、「ナシ婚だとご祝儀がもらえないから結局損をする」という言説も半分誤りです。招待客から集めるご祝儀(平均3万円)の大半は料理や引き出物、会場費で相殺され、新郎新婦の手元に残るどころか100万円以上の持ち出し(自己負担)が発生するのが一般的です。親からの多額の資金援助が見込めない場合、最初から式をやらない方が手元に残る可処分所得は圧倒的に多くなります。

【プロの結論】家族社会学と心理的境界線から見る「失敗しない選択基準」
家族社会学の観点から見ると、日本の結婚式は長らく「家と家の結合を地域社会や親族にお披露目する儀式」として機能してきました。しかし現在では、親の意向を最優先する昭和・平成初期型の価値観から、夫婦ふたりの自立と納得感を最優先する「ふたり軸」の時代へと構造が完全にシフトしています。
ここで重要になるのが、心理学でいう「心理的バウンダリー(境界線)」の意識です。結婚式を巡るトラブルの9割は、「親の期待や世間体」と「ふたりが望む生活」の境界線が曖昧なまま話を進めてしまうことから生じます。親の過干渉や罪悪感に押し切られて納得感のない式を挙げても、親の気持ちを完全に無視して入籍だけ済ませても、どこかにしこりが残ります。
後悔をゼロにするために、以下の判断基準を参考にしてください。
結婚式(一般挙式・披露宴)を選ぶべきカップル
- 親や親族から強い挙式の要望があり、資金援助も受けられる環境にある
- 友人や同僚を招いて、お祭り感覚で盛大に人生の節目を祝いたい
- 「一生に一度の晴れ舞台」としてウェディングドレスや演出への憧れが強い
- 人前に立つことが苦にならず、おもてなしの準備作業自体を楽しめる
少人数婚・フォト婚・ナシ婚を選ぶべきカップル
- 数百万円の予算を新居、旅行、資産運用など現実的な将来設計に充てたい
- 大勢から注目を浴びることや、義理の人間関係に気を使う状況を避けたい
- 親とは事前に話し合い、「食事会や写真撮影で感謝を伝える」合意形成ができている
- パートナー同士で「ふたりが納得していれば世間体はどうでもいい」と言い切れる
【結婚式あげる割合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:結婚式を挙げないと、義理の両親や親戚との関係が悪化することはありますか?
A1:事前の根回しを怠ると関係悪化のリスクがあります。親世代には「親族への義理」を重視する人が多いため、入籍前に「なぜ式を挙げないのか」「浮いた資金をどう生活に活かすのか」を丁寧に説明しましょう。式を挙げない代わりに両家顔合わせの食事会をワンランク豪華にしたり、フォトアルバムを製本してプレゼントしたりすることで、親の不満を解消するカップルが非常に多いです。
Q2:フォトウェディングだけでも十分に結婚の思い出になりますか?
A2:極めて満足度は高いです。現在のフォトウェディングは単なるスタジオ撮影にとどまらず、思い出のロケーションやチャペルを貸し切って本物の挙式さながらの撮影を行うプランが充実しています。両親を撮影に招待して家族写真を撮ることも可能であり、費用を抑えつつ「記念を残す」目的を十全に果たせます。
Q3:入籍時にナシ婚にして、数年後に「やっぱり挙げたい」と思ったら挙げられますか?
A3:全く問題ありません。近年は入籍から2〜3年後、あるいは子どもが生まれた後の「ファミリーウェディング」や、結婚10周年の「バウリニューアル(誓いの更新)」として式を挙げる事例が珍しくありません。生活の基盤が落ち着いてから自分たちのペースで実施する方が、経済的にも精神的にも余裕を持って迎えられます。
Q4:披露宴を一切やらず、挙式(セレモニー)だけを行う場合の費用感はどれくらいですか?
A4:チャペルや神社での挙式のみであれば、衣装代や着付け代を含めて約20万〜40万円程度で実施可能です。招待人数も両親や兄弟など数名から十数名に絞れるため、準備の負担や気遣いストレスを最小限に抑えつつ、神前や人前で厳かな誓いを交わすことができます。
まとめ:周囲の目線を手放し、ふたりにとっての最適解を選ぶ時代へ
結婚式を挙げる割合が約6割まで落ち着き、4割強のカップルが既存の枠組みにとらわれない選択をしている現実は、「式を挙げないことが恥ずかしいことでも、異常なことでもない時代」が完全に訪れたことを証明しています。
結婚式の本質は、高額な演出で世間体を保つことではありません。これから共に歩むふたりが互いへの覚悟を固め、支えてくれた大切な人たちへ感謝を届けることにあります。その手段は、伝統的な披露宴でも、アットホームな家族婚でも、記憶に残るフォトウェディングでも、あるいは手を取り合って提出する婚姻届だけでも構いません。
「周りがやっているから」「世間体が悪いから」という同調圧力を手放し、ふたりの価値観と生活設計に寄り添った選択をすることこそが、後悔のない結婚生活をスタートさせる最も確かな道筋です。 (出典: 結婚式あげる割合(Yahoo!ニュース))