結婚式を開く割合は?ナシ婚急増の真相とリアルな費用格差を徹底検証
婚姻届を役所に提出したものの、華やかな披露宴や挙式を執り行うべきか思い悩むカップルが増加しています。物価高やライフスタイルの多様化が進むいま、かつて「人生儀礼の必須ルート」とされてきた結婚式のあり方は劇的な転換期を迎えました。
ゼクシィや大手ブライダル関連各社がまとめた最新データをもとに現場を取材すると、華やかなウエディング産業の表舞台とは裏腹に、あえて「式を挙げない」決断を下す現実的な理由が浮き彫りになってきました。本稿では、結婚式の最新実施率から費用格差、水面下で広がるナシ婚派の本音まで、多角的な取材データをもとに徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2026年最新の結婚式実施率は約6割で推移する一方、20代では「式をしない」層が26.0%に急増し若者の意識変化が顕著。
- 要点2:披露宴の平均総額は326.1万円と高止まりしており、形式美よりも新生活や資産形成を優先する「ふたり軸」の選択が定着。
- 要点3:写真のみの「フォト婚」が約2割を占めるなど多様化が進み、後悔を防ぐ鍵は親族との心理的バウンダリーと対話にある。
【2026年最新】結婚式を開く割合はどのくらい?客観データが暴く実施率の現在地
結婚式を開く割合について、業界大手のマイナビウエディングが発表した「2026年 結婚・結婚式の実態調査」および関連統計によると、現在の結婚式実施率は約6割(55〜60%前後)で推移しています。コロナ禍による激動期を経て社会活動が完全回復したものの、かつてのように「誰もが当たり前に挙式する」時代へ逆戻りしたわけではありません。
調査データを精査すると、世代間や婚姻歴による極めて極端な二極化が浮き彫りになります。特筆すべきは若年層の動向です。20代で「結婚式をしない」と回答した層は26.0%に達し、前年から5.6ポイントもの急増を記録しました。挙式を実施した層においても、選んだ理由の第1位は「一生に一度しか経験できないものだから(37.8%)」であり、世間体や義務感ではなく純粋な自己体験としての価値を重視する傾向が強まっています。
婚姻歴による断絶も無視できません。CanCamなどの意識調査によると、初婚同士のカップルが一定の割合で式を挙げるのに対し、再婚カップルにおいて「何もしていない(ナシ婚)」の割合は実に92.1%に跳ね上がります。一度結婚のプロセスを経験した層ほど、多額の出費とエネルギーを伴う披露宴の形式主義から距離を置く実態が読み取れます。

なぜ「ナシ婚」を選ぶのか?費用高すぎる問題と若者の結婚式離れの深層
「結婚式を開く割合」を押し下げている最大の要因は、急速に進む若者の結婚式離れと、経済合理性の追求にあります。現場のブライダルサロンを取材すると、カップルが直面する見積もりの壁が鮮明になります。
リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査」やマイナビウエディングの最新データによれば、挙式・披露宴の総額費用は平均326.1万円。物価高や人件費の高騰を受け、総額は依然として高水準を維持しています。参列者からのご祝儀(平均約180万〜200万円前後)を差し引いても、新郎新婦の自己負担額は100万〜150万円にのぼるのが通例です。
20代〜30代のリアルな家計意識において、この「数百万円の支出」に対する費用対効果の捉え方は根本から変化しました。実質賃金の伸び悩みに直面する現役世代にとって、わずか数時間のイベントに虎の子の貯蓄を投じる行為は、リスク以外の何物でもありません。SNS上でも「たった3時間で100万円以上が消えるのは高すぎる」「住宅購入の頭金や新婚旅行、NISAの運用資金に回したい」という声が多数派を占めています。
かつての高度経済成長期やバブル期のように「職場の上司や親類へのお披露目」として結婚式が機能していた時代は終焉を迎えました。他人の目を気にする「世間軸」から、自分たちの実利と納得感を最優先する「ふたり軸」への移行こそが、ナシ婚急増の決定的な構造要因です。
【徹底比較】定番の挙式からフォト婚・家族婚まで|費用と満足度のリアル
従来の形式にとらわれないカップルの受け皿として、結婚イベントの選択肢は急速に細分化しています。主なスタイルの実態と費用感を下表にまとめました。
| 実施スタイル | 費用相場(目安) | 実施割合・動向 | 編集部の見解・実態評価 |
|---|---|---|---|
| 一般披露宴(50〜70名) | 300万〜380万円 | 全体の約35〜40% | 華やかさと親世代の満足度は最高。準備負担と金銭的リスクが極めて大きい。 |
| 家族婚・少人数挙式(親族のみ) | 80万〜150万円 | 全体の約20〜25% | 気兼ねなく感謝を伝えられる。コストと義理立てのバランスが最も優れた選択肢。 |
| フォトウェディング(写真のみ) | 10万〜30万円 | 全体の約18〜20% | 人気急上昇中。晴れ姿を親に残しつつ、経済的負担を最小限に抑えられる。 |
| 完全ナシ婚(入籍のみ) | 0円(記念食事代のみ) | 全体の約20〜25% | 生活防衛の観点からは合理的。将来的な「思い出の欠落」に配慮が必要。 |
近年特に支持を伸ばしているのが、note AIニュース等の調査でも注目された約19%のカップルが選ぶ「フォトウェディング」です。スタジオやロケーション撮影によって衣装姿の記録をしっかり残しつつ、費用を通常の10分の1程度に圧縮できます。披露宴の準備にかかる数か月間の精神的ストレスを回避できる点も、共働き世代のタイパ意識に合致しています。

【実態検証】「式なし」で後悔した人・しなかった人の決定的な違いとネットの本音
ネット上のコミュニティや知恵袋、取材班が接触した当事者の証言を突き合わせると、「入籍のみ・式なし」を選択したカップルのその後の人生には、明確な分水嶺が存在することが判明しました。
式を挙げずに「後悔した」と語る層の多くは、お金の問題ではなく感情の処理に起因しています。ある30代女性は取材に対し、次のような実感を吐露しました。
「当時は節約できて賢い選択だと思っていました。でも友人の結婚式に参列した際、花嫁が両親に手紙を読む姿を見て、胸を締め付けられました。親が嬉しそうに涙をぬぐう姿を見せられなかったという悔恨は、10年経った今も消えません」
一方で、「まったく後悔していない」と断言する層には共通点があります。それは、「式の代わりに何へ投資したか」が明確であることです。浮いた予算を頭金にして理想のマンションを購入した夫婦や、長期休暇を取って海外一周旅行を満喫した夫婦は、高い生活満足度を維持しています。形式に流されず、自分たちが望む価値にお金を配分できたという自己決定感が、後悔を完全に打ち消しているのです。
一般に知られていない盲点|「お金がないから挙げない」は本当か?ネットの誤解を是正
ネット上では「結婚式を挙げないのは経済的困窮が原因だ」という短絡的な見解が散見されます。しかし、現場の取材から浮かび上がるのは、むしろ精神的負担や対人関係のコストを避けるための積極的撤退という真実です。
結婚式を開かない理由の本音を深掘りすると、金銭問題と並んで以下の要因が上位に並びます。
「職場の人事異動で気まずい上司をどこまで呼ぶか悩む」「学生時代の友人で呼ぶ人と呼ばない人の線引きが精神的苦痛」「大勢の前で主役として見世物になるのが耐えられない」。現代人はSNSの普及によって人間関係の可視化と疲弊にさらされており、結婚式という場でその歪みが噴出することを本能的に忌避しています。
さらに見過ごせないのが「参列者への配慮」です。物価高の中で友人から3万円のご祝儀とドレス代、交通費を奪うことへの申し訳なさを口にする新郎新婦は少なくありません。「他人に金銭的負担を強いてまで自分たちを祝わせたくない」という倫理観が、ナシ婚を選択する新たな動機として定着しています。

【プロの結論】結婚式を挙げるべき人・ナシ婚が向いている人の明確な判断基準
家族社会学および心理学的な観点から分析すると、結婚式とは単なるパーティーではなく、生まれ育った原家族からの精神的自立を宣言し、新たな境界線を引く「通過儀礼(イニシエーション)」としての側面を持ちます。後悔しないための明確な選別基準は以下の通りです。
結婚式(または家族婚・フォト婚)を検討すべき人の条件
第一に、親との関係性において心理的負い目を残したくない人です。親世代が「子どもの結婚式を見届けること」を人生の大きな節目と捉えている場合、完全なナシ婚は後々の親子関係に埋めがたい溝を生むリスクがあります。大規模な披露宴である必要はありません。親族のみの少人数食事会やフォトウェディングを行い、感謝を伝える場を意図的に設けることが、健全な自立関係を築く防波堤となります。
ナシ婚(入籍のみ)を迷わず選択して良い人の条件
一方で、ふたりの間で人生の優先順位が完全に一致しており、外部の評価に依存しない自律的な価値観を持つカップルは、迷わずナシ婚を選ぶべきです。親との間に健康な「心理的バウンダリー(境界線)」が確立されており、「自分たちの人生は自分たちで決める」という合意が親戚筋とも取れているならば、形式のために数百万円を浪費する必然性は皆無です。
【結婚式 開く割合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:結婚式を開かない場合、親や親族へはどう報告・対応すべきですか?
A1:事後報告ではなく、入籍を決めた段階で「ふたりで話し合い、新生活の基盤作りを最優先するため式は挙げない方針である」と丁寧に理由を説明してください。親の心情に配慮し、挨拶を兼ねた個室での食事会を開くか、記念写真(フォト婚のアルバム)をプレゼントすることで、大半の軋轢は解消できます。
Q2:ご祝儀を考慮すると、一般的な結婚式の実際の自己負担額はいくらですか?
A2:ゲスト60名規模・総額330万円前後の披露宴の場合、想定されるご祝儀総額はおよそ180万〜200万円程度です。そのため、新郎新婦が最終的に持ち出す自己負担額は130万〜150万円前後が相場となります。ただしドレスの追加料金や料理のランクアップにより自己負担が200万円を超えるケースも多いため、初期見積もりからの増額を想定しておく必要があります。
Q3:入籍から数年が経過してからフォトウェディングや食事会を開くのは変ですか?
A3:まったく不自然ではありません。近年では入籍当初はナシ婚を選び、生活や経済面が落ち着いた2〜3年後や、第一子の誕生後にファミリー婚・後撮りフォトを実施するカップルが定着しています。時期に縛られず、自分たちの生活リズムに合わせて記念の場を設ける選択は非常に合理的です。
まとめ:周囲の目に惑わされず「ふたりの納得」で選ぶ新時代の結婚スタイル
結婚式を開く割合が約6割にとどまり、20代の4人に1人以上がナシ婚を選ぶ時代において、もはや「式を挙げないこと」は特異な選択でも恥じるべきことでもありません。かつての昭和・平成期に支配的だった「世間体」という呪縛は解け、ウエディングの主権は完全に新郎新婦自身の手へと戻りました。
従来型の大規模披露宴、心温まる家族婚、手軽で美しいフォトウェディング、そして潔い入籍のみのナシ婚。どの選択肢にも正解・不正解は存在しません。最も避けるべきは、思考停止のまま周囲の同調圧力に流され、後から金銭的・精神的な後悔を引きずることです。ふたりが築く新たな生活のために何が最善かをとことん議論し、納得のいく第一歩を踏み出してください。 (出典: 結婚式 開く割合(Yahoo!ニュース))